- カルマンギアの購入を検討している方にとって、いったいライバルのクルマはなんだろうと考えてもあまり思いつかない。ここは年代とかを無視してスタイルの優れたと思われるクルマと比較してみることにした。あくまでも独断と偏見です。。
ライバル他車との比較
カルマンギア |
フィガロ |
308GTB |
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メーカー | VW | 日産 | フェラーリ |
年式 | 1955年~1973年 | 1991年 | 1975年~1985年 |
全長/全幅/全高(mm) | 4140/1634/1330 | 3740/1630/1365 | 4230/1720/1120 |
ホイールベース(mm) | 2400 | 2300 | 2340 |
車両重量(kg) | 810 | 810 | 1090 |
エンジン | A型 | MA10ET | - |
排気量(c.c) | 1192 | 987 | 2926 |
最高出力(ps/rpm) | 30/4400 | 76/6000 | 255/7000 |
最大トルク(kg-m/rpm) | 7.7/3000 | 10.8/4400 | 30.0/5000 |
価格 | 168万円 | 196.4万円 | 2000万円 |
ボディー
■何度も触れていますが、カルマンギアの最大の特徴はボディデザインだ。イタリアのギア社の秀逸なデザインによって生まれた。このデザインだけでまさしく「買い」と言える車です。
この形が大好きで購入したという方がほとんどだと思います。特に斜め後ろから見た姿に惚れたオーナーは多いだろう。
エンジン
■今どき空冷エンジンで30馬力しかないなんて…。初めてこのスペックを見ると全員が思う言葉だ。
しかし、この1200ccエンジンがなんとも扱いやすく現代の路上でも十分に通用する。年式により排気量も増え、最終的には1600cc50馬力になる。
1600ccを積んだカルマンギアは高速道路で追い越し車線を走り続けることが可能なほどパワフルになっている。もちろんチューニングパーツも豊富なのでカルマンギアで現代のクルマをぶっちぎることも決して不可能でなない。それほど組成のいいエンジンだ。
また整備性にすぐれ、シンプルな機構とあいまって素人でもメンテナンスが十分に可能なのです。
このクルマに乗ると、クルマはスペックではないことに気づかされるだろう。
価格
■比較表には後期型のカルマンギアコンバチの当時のヤナセ販売価格を載せています。
新車当時はビートルの2倍の価格だったカルマンギアではありながらビートルでは飽き足らないユーザーに受けたカルマンギア。
90年代のバブル景気にはアメリカから多くのカルマンギアの中古車が並行輸入された。その当時はカブリオレが普通に300万円以上の店頭価格でしたが、現在日本ではバス人気とともにカルマン人気が下降し当時輸入された車両がかなりあふれていると感じます。そのため中古車価格もかなりこなれてとても購入しやすくなっています。
角テールは世界で日本が一番安い相場のため、海外から買い付けに多数来ている状況です。今が一番の買い時だと言えます。
なぜカルマンギアなのか?
■世界中にはいろんなスポーティークーペがあります。事実私もインターメカニカ356ロードスターも所有していますし、その前はアルファロメオスパイダーを所有した時期もありました。カルマンギアを選ぶにはいろんな理由があると思います。私の経験では20年前に生まれて初めてカルマンギアを見て、そして所有しました。そのときはこんなにカッコよくてオシャレなクルマをかつて見たことがないという印象でした。それから20年経過した今もカルマンギアに乗っています。今見てもカッコよくてオシャレなクルマだと思います。もちろんスタイルだけではありません。
運転して楽しく、そして故障して楽しく、仲間が増えて楽しいのがカルマンギアだと思います。故障がなぜ楽しいのか?決してマゾではありませんが、機械オンチの私でも調子が悪くなったら、自分で故障箇所を判断でき、そして修理が出来る…。今のクルマでは考えられません。
スタイル、ドライビング、メンテナンス、ドレスアップ、仲間…クルマ好きとして趣味のファクターがすべてこめられているのがカルマンギアのすばらしいところだと感じます。
最新のポルシェはどうか?
■比較するものではありませんが、同じリアエンジンを搭載するポルシェの購入はどうだったのか?
私はカルマンギア愛好家ですが、ポルシェも大好きです。ただし今のポルシェは全然ダメ。フェルディナント・ポルシェ博士が生きていたらさぞかし嘆くであろうと思います。ポルシェはどの時代でもナンバー1であってこそ「ザ・ポルシェ」だと思う。実際昔はそうだったけど今ではブランドイメージは高いかもしれないが中身は日本車に負けている。
カルマンギアのレプリカも存在する
■ドイツのオスターマン社ではカルマンギアのレプリカを生産する。もちろんベースはオリジナルと同様にビートルなので一概にレプリカとは言えない一面も(笑)
販売価格や品質は不明ですが、少なからず新車でカルマンギアに乗れるというのはファンにとってすばらしいことです。
車名:GR California